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今を去ること40年前というから、社長の私がまだ7歳の頃、父は毎日、豆腐作りに懸命でした。農業を営む傍ら始めた豆腐作りが軌道に乗って、本業となり、年々忙しさを増していました。深夜の2時に起床、豆腐を作り、早朝自転車で近郷の町村に配達に回っていた頃の父の苦労話を、私は酔った父からよく聞かされたものでした。
そして、当社のヒット商品、玉子とうふ誕生のストーリーも。
一般に豆腐屋さんは、豆腐、油揚げ、そして類似品の納豆、こんにゃく類の製造をしているところが多いようです。大変残念なことにこれら町の豆腐屋さんは、最近の小売店舗様の過当競争に巻き込まれ、価格低迷ほかの原因で、閉店に追い込まれるところが多くなってきました。
そんな、当時としてみれば遠い未来の現象を見越していたのか、現会長である父は、他の豆腐屋の豆腐と差別化の出来る商品の開発に当時から熱心でした。玉子とうふの発想はそんな父、社長の思いつきでした。
最初は単純に、豆乳に液卵と調味液を加えて凝固させた、世に言う一般の玉子とうふを作ってみました。商品名を「ハッピーちやん」として販売をいたしましたが売れ行きは芳しくありません。販売不振の原因は何か、又打開策はないものか、悩んだ父は父の母に相談を持ちかけました。大正14年生まれの私の祖母は、当時から料理自慢の女性でしたから、そんな父の悩みに「茶わんむし風」というヒントをくれたそうです。
試作を繰り返しながらついに誕生したのが、元祖茶わんむし風玉子とうふでした。
おしまい
文章:社長 木戸 宏文
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